リアルダイエット実践

⑤「ダイエット貯金」とは

 「リアルダイエット」は自分の「真の食欲」を感じ取って、無駄に食べないようにするダイエット法です。何時以降は食べないというダイエットがありますが、その時刻以前はどんなに食べても太らないと言っているわけではありません。何時に食べても、食べれば太ります。食べる時刻の差はほとんど誤差範囲です。ダイエットの基本はカロリーの総量規制です。いかにして食べる全体量を減らすか、その一点に集中するのがダイエットの近道です。「リアルダイエット」では食べるのを我慢しませんが、無駄なものは食べません。「リアルダイエット」開始前と開始後のお菓子や食事の量の差が減量になるのです。人間は努力が確認できないと頑張れないものです。RDA式「リアルダイエット」は辛くないダイエット法ですが、しっかりダイエットできた自分を自分では褒めてあげたいものです。そこで推奨するのが「ダイエット貯金」です。ダイエットを続けるモチベーションになるので、是非お試し下さい。

ダイエットは貯められる

 太るのはカロリーの過剰摂取によるものです。肥満になる人は「真の食欲」以上に食べたことで太るのです。ここまで自分の「真の食欲」に従って「正しい食事」をする重要性を説明してきましたが、あなたが「正しい食事」を行った時に「食べずに済んだもの」を確認することは、あなたが「リアルダイエット」を頑張るモチベーションになります。「食べずに済んだもの」の分だけあなたは痩せるのです。なぜなら「リアルダイエット」を始める前、あなたはそれを食べて太ったのですから。食べたもののカロリーがあなたの体に(+)として貯まるのと同じように、ダイエットもあなたの体の(-)として貯められます。「食べずに済んだもの」が「リアルダイエット」の努力の証、「ダイエット貯金」です。

ダイエット貯金を記録しよう

 ダイエット法として昔からよく使われるのが、「食べたものを全て記録する」という方法です。食べたものを書き出すことで、自分がどれだけのものを食べているかを自覚し、無意識で食べ過ぎることを防止しようというものです。真面目な人はカロリー計算まで行い、1日の摂取カロリーをコントロールしようとします。しかし、これは意外に大変です。最初は頑張ってやってみても、すぐに挫折してしまったという人は多いのではないでしょうか。「ダイエット貯金」の記録法はずっと簡単です。あなたが食べずに済んだものをスマホのカメラで写真に撮るだけです。みなさんもおいしい料理を写真に撮ったりインスタグラムに載せたりすることがあると思いますが、「ダイエット貯金」では残したものを写真に撮るのです。もちろんインスタグラムに載せたりはできません。写真に撮ったものが多いほど、ダイエットを頑張ったことになります。たくさん写真を撮ったということは、けっして「食べたい物をたくさん我慢した」という意味ではなく。「食べなくてもよい物にたくさん気づくことができた」「たくさん、むだに食べずにすんだ」ということを意味します。そして「ダイエット貯金」が貯まったら、週末は安心してご家族やご友人と飲食を楽しんでください。「ダイエット貯金」を貯めたあなたは、この貯金分、余裕で食事ができますね。また明日から「ダイエット貯金」に励みましょう!

ダイエット貯金が不要になれば一流

 「ダイエット貯金」は残してしまった食べ物ですから、考え方によれば食べ物を無駄にしたことにもなります。もちろん、箸やスプーンをつける前に分けて、保存できていれば、無駄にはなりません。しかし、「ダイエット貯金」を続けるうちに、あなたがあなたの「真の食欲」を把握するようになれば、「ダイエット貯金」そのものをしなくても「正しい食事」を準備できるようになるでしょう。わざわざ残さなくても、最初から「正しい食事」だけを準備できるようになります。つまり「ダイエット貯金」はいらなくなるというわけです。こうなれば、あなたは一流の「リアルダイエッター」です。もう無駄なものを食べなくなります。残すことも、食べ過ぎることもありません。これが「リアルダイエット」の究極の目標です。しかし、なかなかそう簡単には行きません。なにしろこの世の中にとても多くの種類の食べ物がありますから。一流の「リアルダイエッター」を目指して「ダイエット貯金」を続けて下さい。

まとめ

 これまでと同じ量の食事を準備して、「真の食欲」に従って「正しい食事」をした時、残した食べ物が「ダイエット貯金」です。「ダイエット貯金」をスマホのカメラで記録しましょう。「ダイエット貯金」はあなたが無駄に食べずに済んだものであり、以前、それを食べていた時に比べて残したあなたは確実にやせます。本物の貯金と同じで1回あたりの量はわずかかも知れませんが、「ちりも積もれば山となる」と言います。スプーン1杯、2杯でも、毎食「貯金」してゆけば、すぐに1食抜いたくらいの量になります。慣れればもっと減らせます。自分の「真の食欲」を敏感に感じて下さい。「ダイエット貯金」が貯まれば、いざという時に食べ過ぎても安心です。「ダイエット貯金」を続けると慣れてきて、最後には「ダイエット貯金」そのものが不要になります。あなたは自分の「正しい食事」の量を把握して、食べる前に無駄な食べ物を準備しなくなるからです。余分なものは最初から別に保存しましょう。残すことはなくなります。これが「リアルダイエット」が目指す究極の姿です。

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