全ての人は食欲があるから食べ物を食べているはずです。では実践編①で書いた「真の食欲」とは何でしょう?ここでは、あなたが食べ物を食べたくなるメカニズムをお話しします。あなたは食べたいから食べていただけなのに、なぜ食べ過ぎてしまうのでしょうか?たくさん食べる人と決して食べ過ぎない人がいるのはなぜでしょうか?食べ過ぎた覚えがないのにどうしてあなたは太ってしまったのでしょうか?疑問は尽きませんね。この実践編②を読むと、その謎が解けます。ここでRDA式「リアルダイエット」の真髄を理解して下さい。
食欲は変化します
あなたは食べ過ぎようと思って食べていたわけでも、太りたくて太ってしまったわけでもないはずです。普通にお腹が空いて、食べたいから食べただけなのに太ってしまった。これでは「リアルダイエット」の「食べたいだけ食べればやせる」という考え方は間違っていることになります。しかし、それは違います!あなたは食べたいから食べ始めたのですが、食べたいと思わなくなってからも食べ続けたから太ったのです。食欲は食事中に変化します。あなたはあなたの食欲が食事中に低下したことに気づかなかったのです。だから食べ続けてしまったのです。食欲をつかさどるのは脳です。脳には満腹中枢と空腹中枢があり、空腹中枢があなたに空腹信号を送ることで、食欲を生み出します。しかし食事が進むと、血糖が上がり、胃が満たされることで空腹信号が低下し、最後に満腹中枢から満腹信号が出ます。あなたはこの信号の変化を読み遅れたのです。食欲が食事中に変化することを理解し、食欲が下がってきたらいつでも食事を止める心の準備が必要です。
まずひと口残してみましょう
みなさんも子どものころから「食べ物を残してはいけません」「盛られたものは全部食べなさい」と言われて育ったのではないでしょうか?でも「たくさん食べてできるだけ太りなさい」「肥満になって病気になりなさい」とは言われていないはずです。過剰な食事はあなたにとってプラスではなくマイナスです。体にマイナスの食事は毒です!自分の「真の食欲」を把握できていない「リアルダイエット」初心者のあなたが、食事の途中で満腹になり、食べ物を残してしまっても仕方がありません。「リアルダイエット」を始めたら、まず最後の「ひと口」を食べる前に、この「ひと口」が本当に食べたいものかを考え、食べたいと思わなかったら残して下さい。どうですか?食べられなくて辛いですか?その「ひと口」は、あなたが食べる必要があるものではないのです。ただ捨てるのがもったいないからと思ってその「ひと口」を食べてはいけません。この過剰の食事の積み重ねが、知らず知らずにあなたを太らせたのです。この「ひと口」を残したとしても、あなたは食べ物を残したことが悪いのではなく、お皿やお茶碗に食べ物を盛り過ぎたことが悪いのです。ただ太るだけのこの「ひと口」を残せない人は絶対にやせることはできません。罪悪感を感じるかも知れませんが、がまんしてその「ひと口」を残して下さい。もったいないと思うのなら、自分が食べる「正しい食事」の量を早く覚えて下さい。そして、最初から「正しい食事」量を盛るようにすれば、食べ物を無駄にすることもなくなります。
早食いは禁止!食欲の変化を予測しましょう
早食いの人は食欲の変化を特に読み遅れます。血糖が上昇するには少し時間がかかるからです。肥満の人に早食いの人が多いのはこのためです。ですからゆっくり食事をし、自分の食欲の変化に敏感になりましょう。新型コロナ感染症が広がる前は、会話しながら食べることを推奨していましたが、今はできません。よく噛んで、ゆっくり食べましょう。こう言うと、「スマホを見ながらゆっくり食べるのはどうですか?」という人がいますが、「ながら食事」はお勧めしません。「ながら食事」はあなたの食欲に対する感度を下げてしまうからです。「リアルダイエット」のベテランは食欲の変化にとても敏感です。さらに言えば、食欲の変化を予測できるようになります。もうすぐ自分の食欲がストップするということを経験的に分かっているので、その前に食事を止められるのです。食事中の「真の食欲」の変化を覚えてしまえば「リアルダイエット」を身に着けたようなものです。簡単に痩せられるようになります。
まとめ
食欲は食事中に血糖の変化や胃の膨らみで変化します。食欲が低下したら、すぐに食事をやめて下さい。たとえあと「ひと口」だとしても残すことが大切です。「ひと口」残せたら、次はもう「ひと口」です。がまんしない範囲でどこまで減らせるかに挑戦して下さい。食べ物を残すのはもったいない、と言って食べて太ってしまってはもっともったいないです。RDA式「リアルダイエット」では、自分の食欲と会話しながら食事をし、自分がどこで食べたくなくなるかをしっかり覚えて下さい。食欲の変化には少し時間がかかります。ゆっくり食事をして、食欲の変化を感じられるようになれば「リアルダイエット」も一人前です。「正しい食事」の量が分かれば、最初から多く盛り付けなければ良いのです。以前のあなたの食べていた量とRDA式の「正しい食事」の量を比べて下さい。その差が大きければあなたはすぐに痩せられます。次からは簡単に「正しい食事」ができる方法を紹介して行きます。