さて、いよいよRDA式「リアルダイエット」をスタートさせましょう。これまでのダイエット法は、「カロリーを落とせ」「炭水化物を減らせ」「油は摂るな」など、「痩せたいなら我慢しろ」の一点張りでした。しかし、わかっていてもそれを実行するのはなかなか難しかったのではないでしょうか。でも「リアルダイエット」は違います。「リアルダイエット」は食べたいものを食べたいだけ食べて良いダイエットです。つまり食べたいなら食べてもいいけれど、食べたくないものは食べないようにしようというダイエットです。一見、楽そうですが、「リアルダイエット」では自分の「真の食欲」をしっかり把握し、それを見失わないということがとても重要です。では、どうやって「真の食欲」を見つければよいのでしょうか?さあ、あなたの「真の食欲」を見つけに行きましょう。
初日はプチ断食をしましょう
決意も新たにダイエットを始めるあなたに最初の課題です。その決意を示すために、「初日だけ断食しましょう」と、言うと、「えー、リアルダイエットって楽だって言ったじゃないか(怒)」という声が聞こえて来そうです。しかし、これは初日だけです。なんでも初日は大切です。初日の断食は、あなたの長年の好き勝手な食生活で延び切った胃を小さくするためのプチ断食です。もちろん水分を取るのは自由です。脂質やアルコール、カフェインがなければ、甘い飲み物をある程度、飲んでも構いません。大切なのは、胃腸に溜まるものを摂らず、胃腸をしっかり休ませるということです。胃が小さくなるのを感じながら一日生活してみましょう。これはあなたが真剣に痩せようとする決意表明です。もし、どうしても「絶食なんてできない」「そんなことをするくらいならリアルダイエットなんてギブアップ」というあなたは次の「易消化食・低残渣食」から始めても構いません。
易消化食・低残渣食で胃腸をリフレッシュ
プチ断食ができたあなたもできなかったあなたも、次の日は「易消化食・低残渣食」で過ごして下さい。これは一般的にはそれほど知られていませんが、潰瘍性大腸炎やクローン病、消化管手術の術前後にしばしば用いられる食事で、大腸検査を受けたことがある人は、その前に指導を受けたことがあるでしょう。「易消化食・低残渣食」は胃腸に負担をかけないために、食物繊維、高脂肪、高刺激の食品を除いた消化の良い食事です。例えば、豚肉や硬い野菜を避け、薄味のうどんなどのイメージです。肉は鶏ささみが少々、野菜はゆでたニンジンなどが良いでしょう。刺激物やお酒やコーヒー・紅茶はダメです。固形物を摂らない絶食同様、胃腸を休めるのが目的です。胃も腸も粘膜と筋肉でできています。わずか2日間ですが、あなたの胃腸はリフレッシュされ、確実に小さくなってきます。さあ、これで「リアルダイエット」の準備ができました。
「真の食欲」に従った「正しい食事」を
RDA式「リアルダイエット」は、あなたにあなたの「真の食欲」に従った「正しい食事」をしてもらうダイエットです。そのためには健康な胃腸、消化器官が必要です。けっして、ずっと酒を飲むな、コーヒーを飲むな、カレーを食べるな、などということはありません。しかし、まず、あなた自身が自分の本当に食べたい物、食べたい量を感じられるようになっていなくては、このダイエットは始まりません。この2日間の食事は、あなたの胃腸をリフレッシュするためのものです。この2日間の食事で、あなたの胃腸は食べ過ぎに敏感になるはずです。3日目からは、その感覚を壊さないように、食べ過ぎないように食事して行きましょう。食べたいだけ食べても構いませんが、食べた後に「あ~、食べ過ぎてしまった」などと胃腸薬を飲むようなことがあってはいけません。それでは食べたい以上に食べたことになり、さっそくRDA落第です。プチ断食からやり直しということになってしまいます。でも、安心して下さい。RDAでは、そうならないために多くのアイデアを準備してあります。実践編ではこの後、私が考えた「リアルダイエット」をあなたが実行しやすくなるためのいろいろなアイデアを紹介して行きますので、しっかり学んで行きましょう。
まとめ
RDA式「リアルダイエット」では、まず初日は固形物を排除したプチ断食を、二日目は易消化食・低残渣食で過ごしてもらいます。この2日間で、これまでの過剰な食生活で延び切っていたあなたの胃や腸が引き締まって、リフレッシュされます。3日目からは何を食べても構いませんが、正常化された胃と腸で、あなたの「真の食欲」にしたがって食べ過ぎない、「正しい食生活」(リアルダイエット)を送って下さい。自分自身の「真の食欲」に耳を傾け、無駄なものを食べない食生活を送って下さい。食べ過ぎなければ、あなたは確実に痩せることができます。あなたが自分自身の食欲を見失わないように、RDAでは多くの方法を準備してあるので、これから1つずつ紹介して行きます。お楽しみに!