リアルダイエット基礎

❻腹筋運動で出たお腹は凹まない!

 太っている人はお腹が出ていることが多いと思います。よく「ビール樽みたい」とか「お腹に肥満の輪がはまっている」などと馬鹿にされることがあります。さて、この出てしまったお腹を凹まそうとする時、みなさんはどうしますか?おそらく過去には、腹筋運動を頑張ったことがある人が多いのではないでしょうか。その結果はどうでしたか?おそらく凹むことはなかったと思います。「頑張ったのだけど、私は努力が続かなかった」と考えたのではないでしょうか?でも、それは間違いです。元々、腹筋運動で出っ張ったお腹は凹まないのです。もし、太ったお腹を凹ます目的だけで腹筋運動をしている人を見たら、「無駄だからやめておけ」と教えてあげて下さい。今、腹筋運動したばかりのあなた。「え、ショック!」と絶句しないでください。RDAではお腹を凹ます有効な方法を教えます。

太って出たお腹は腹筋運動では凹みません

 「出っ張ったお腹を凹ますには?」と10人に尋ねたら、9人は腹筋運動と答えます。残りの1人は「何それ?」と尋ね返すかもしれません。なぜ、腹筋運動でお腹が凹まないかを説明します。ここに「水のいっぱいに入ったペットボトル」があるとします。そしてプロレスラーのような力持ちの人がいるとします。このプロレスラーが怪力でペットボトルを握りつぶそうとしたら、ペットボトルの蓋を飛ばさずにペットボトルが凹むと思いますか?そういうことにはなりませんね。このペットボトルは太った人のお腹と同じです。中身がパンパンに詰まった状態で、いくら外側を締め付けても容積は減らないのです。だから太って出っ張ったお腹は、中身を減らさない限り、いくら腹筋を鍛えても凹むことはありません。もし、凹んだように見えたとしたら、横隔膜を持ち上げただけです。

お腹を凹ます近道はやっぱりダイエットです

 シェイプアップと言えば凹んだお腹です。ジムの宣伝では、トレーニング前の「出っ張ったお腹」とトレーニング後の「凹んだお腹」を出すのがお決まりです。もちろん皆さんは、「あれはお腹を凹まして写真を撮っているだけだよ」とお見通しでしょう。でも、本当にお腹の中身が減れば、お腹は凹みます。出っ張ったお腹の中身は「腹腔内脂肪」です。「内臓脂肪」とも言いますね。お腹を凹ますにはこの「腹腔内脂肪(内臓脂肪)」を減らすしかないのです。ですから、お腹を凹ますための正しい方法はやっぱりダイエットです。体重が3kg以上減って腹腔内脂肪が減れば、腹筋を鍛えなくてもお腹は確実に凹みます。ダイエットで腹腔内脂肪を減らした上で、さらに腹筋運動をすれば、長期的に凹んだお腹を維持できます。

腹筋運動はリアルダイエットに役立ちます

 「腹筋運動命」のあなたに光を与えましょう!腹筋運動ですぐにお腹は凹みませんが、腹筋運動はダイエットにプラスの効果があります。良かったですね、腹筋運動が無駄でなくて。腹腔の前面は、腹直筋、腹横筋、内・外腹斜筋といったいわゆる腹筋群でできています。腹筋運動でこれらを鍛えることで、満腹時にすぐに腹腔内圧が上昇するようになります。簡単に言えば、「満腹を敏感に感じる」ようになるということです。RDA式「リアルダイエット」の基本は、空腹・満腹をしっかり把握するということです。ゆるんだ腹壁では満腹の感度が鈍ってしまい、効果的に「リアルダイエット」を行うことができません。腹筋を鍛えることで、すぐにお腹は凹みませんが、食べ過ぎるとすぐに腹圧が上昇するようになるので満腹を感じやすくなり、「リアルダイエット」に役立ちます。ですから「腹筋運動」も是非、頑張って下さい。

まとめ

 太ってしまい腹腔内脂肪(内臓脂肪)でパンパンになって出っ張ったお腹を腹筋運動で凹ますことはできません。お腹を凹まそうと思ったら、外側の筋肉を鍛えるのではなく、内側の腹腔内脂肪を減らすことが必要です。腹腔内脂肪も脂肪です。ダイエットをしっかりやって腹腔内脂肪を減らし、お腹を凹ませて下さい。また、ダイエットを始めて、食べる量を減らすだけでも少しだけならお腹は凹みます。腹筋運動は短期的にお腹を凹ます効果はありませんが、満腹に対する感度が増すので、長期的にはダイエットにプラスです。腹筋運動の効果を理解し、長期的に続けて下さい。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA